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2015年7月29日水曜日

周回遅れの電子書籍検討【下】 ー端末選びー

前回前々回につづいて検討の最後。
電子書籍がいいことはわかったので、どれを買おうかって話。

残念ながら今の市場は、端末を選ぶこと = どこのサービスを使うかが決定してしまう。アプリで提供しているものもあるが、その場合は端末の価格が高くなりがち。高価なぶんだけ機能も増えるが、使う予定のない機能の分も金額を払っていると思うと、やや気が引ける。
色々悩みどころは多いが、現状で以下の端末を検討しようと思う。

Eインク端末
Amazon Kindle Paperwhite
楽天 Kobo gro HD

液晶端末
Amazon Kindle Fire HDX7
Android Tablet (ASUS MeMO Pad 7 ME572C)


上記端末を挙げる理由


まず、Eインクか液晶か。
これはある種、宗教論争的な感じもしなくもない。Windowsがいいのか、MacOSがいいのか、はたまたAndroidがいいのか、何年か後にはこういった類の話になっていく内容かと思う。ただ、文字を読むことが目的なので、表示インターフェースの利点欠点について検討しておくべきと思い、この2つに大別した。

つぎに冒頭のとおり、端末選びはサービス選びと直結するので、「電子書籍サービスやめた」なんていう状況になるのは困る。その点でSony Readerは不安を感じたので外し、Amazonと楽天は評価した。
iPadはいい端末だと思うし、液晶の解像度(ppi)からいって申し分ない性能を持っている。ただ高価過ぎる。自分もMac-iPhoneを使っているのでiPadを選ぶのは必然なのだが、KindleやKobo等と検討するのに価格差があり過ぎて、検討自体が意味がなくなってしまう。電子書籍を目的に選ぶ端末ではないと言っていい。
価格と解像度を勘案したところ、上記ASUSのタブレットが許容範囲内かと思われた。



Eインク vs 液晶


最も差があるのは、白黒かカラーかの違い。
Eインク端末はカラー表示ができない。とはいえ、16階調グレースケールなので本を読むには十分。これは前回も確認済み。ただしマンガの場合、すべてのマンガを確認したわけではないので言い切れないが、この階調ではやや物足りない場面があるかと思う。
一方の液晶はフルカラー。カラーで徹底的な差が出るのは、雑誌やムック本を読む場合。この種の本は大判であることが多いので、6~8インチサイズで読むのは厳しいという面は確かにある。なので、白黒で読むとなるともっと厳しくなるのは当然の流れ。例えば科学雑誌の老舗、NewtonをPaperwhiteで読んだときには表示の貧弱さに萎えてしまった。

もう一つの検討軸として、最近出た楽天Kobo gro HDのウリの一つである、Pocketとの連携を挙げたい。
RSSリーダで読みたい記事をピックアップしてPocketに保存し、後で読むことが多いので、Pocketの保存記事が読めることがとてもありがたい。記事には写真やイラストが掲載されている場合が多いので、Androidタブレットか、Kindle Fireを選ぶのがいいと思う。また、できればカラーで読みたいところではあるが、Koboのこの機能追加は評価したい。

最後に、議論を分けるであろう疲れ、眼精疲労の評価。
例えば眼科医による報告として、Eインクと液晶で眼精疲労に差はなく、むしろ低解像度であるほうが疲れに影響するとの報告がある。そもそも主観的な疲労というパラメータを客観的に評価するのはかなり注意が必要になるかと思うし、実際この報告にも賛否両論あってなんとも言えない。
確かに普段PCで文書を書いたりしている時、白が多いとより目の疲れを感じることがある。Paperwhiteを眺めていた時にはあまり眼精疲労を感じなかったが、液晶のバックライトが疲労の原因なのか、流行り?のブルーライトによるものか、使用時間の問題なのか、気分の問題なのか、定量的に検討していないので断言できない。
結局、現状では個人の好みというところに落ち着きそう。読みやすさでいけばEインクに1票入れたい。

他の検討軸として、バッテリの持ちはEインク端末のほうが断然よいので、外出時の持ち歩きにはEインクが良さそう。


端末ごとの評価


端末を購入していないので、ここからはあくまでカタログ上の比較ということになる。

Kindle Paperwhite vs Kobo gro HD


基本的にほぼ同じスペック。差があるのは、上記の通り、KoboにはPocketとの連携機能がついている。あとはAmazonを使うか、楽天ブックスを使うかの差か。
楽天ブックスはクーポンで割引を大きくしているケースがあるようだ。自分としてはAmazonの方が欲しい本を売っているケースが多いので、Pocket連携を考慮してもKindleに軍配を上げたい(完全主観www)

Kindle Fire HDX7 vs MeMO Pad 7


Kindle FireはFireOSという、Androidをカスタマイズした独自OSが載っている。そのため、アプリも独自のストアから入手することになるが、評価を見るとまだバリエーションに乏しいようだ。また、基本的に(少し手を入れないと)Google Playを使えない。
液晶の解像度は同じ323ppi。価格は16GBモデルでKindleが19,800円に対し、MeMo Pad が 24,000円程。タブレットとしてみた時の汎用性が価格差に出ていると思ってよさそう。
あくまで電子書籍リーダーとしてなら、当然Kindleであろう。ASUSのサポートの評判が悪いことを考えても、Kindleの方がよさそうだ。


で、結論は?


Eインク端末であればKindle Paperwhite、液晶ならKindle Fire HDX7だろうか。どちらもKindleになっちゃった(笑)でもやはり色々と考えてしまうのだった。
最終的に悩む点は、果たしてカラー記事をどれほど読むだろうか、というところ。

個人的にNatureダイジェストを定期購読している。Natureダイジェストは近く電子版に完全移行するため、実はカラーで読める携帯端末が欲しいと思い始めていたところだった。iPhoneでは画面が小さすぎるので。
電子版Natureダイジェストを読もうと思えば、AndroidかiOS端末を選ぶ必要があるので(WindowsとMacOSは言わずもがな)、この点を重視すれば必然的にASUSを選ばざるを得なくなってしまうのだが。